クリエイターズダイアリー みんなの時間の作り方 vol.4 よしいちひろさん 後編(イラストレーター)

「みてわかるスケジュール帳」

D-BROSのクリエイターズダイアリーを実際に使っていただいている方々に日々のスケジュール管理について伺うインタビュー第4弾。

第4回は、ガーリーでロマンティックな世界観で雑誌や広告など幅広いジャンルで活躍中のイラストレーターよしいちひろさん。後編ではクリエイターズダイアリーの使い方の工夫について聞いてみました。

>>前編はこちら


スケジュールは視覚的に把握する

ーークリエイターズダイアリーの気に入っていただいているポイントはありますか?

「蛇腹は助かっていますね。スケジュールを決める時に広げてスケジュールを俯瞰して見れますし、パッとみてここが空いているので出来るなとか、打合せの場でも広げて使用しています」

ーー俯瞰してみると、スケジュールが空いているところも一目瞭然ですよね。

「私は視覚的な方が頭に入ってきやすいタイプなので、スケジュール帳も図形のような感覚で、ここは空白だから時間があるというように視覚的に捉えて理解しています。締め切りまでこれくらいあるなとか、こんなに休んでいるんだなとか。このダイアリーなら一目で把握できるので

ーーなるほど。視覚的に捉えると判断も早くなりそうですね。

「このヨコ軸とタテ軸みたいなものも頭に自然に入ってくる気がしています」

ーー頭の中でも常に横の流れと縦で考える感じですか?

「そうですね」

ーー11年も使っていただいていると、自然にそういう風に考えられるようになるんですね。スケジュールを視覚的に捉えるために工夫していることはありますか?

「終わったタスクにはチェックを入れるようにしています。週の初めに今週の予定を確認して、締め切りが近い予定は目立たせるように印を付けたりとか」

ーー色分けはどのような意味がありますか?

「メインで使っているところ(下のプロジェクト欄)は分かりやすいように色を分けたりしていますが、その他はその時手にもっているもので書いているだけです。手帳って工夫しないと使いやすくならないところがありますが、これは上と下で役割を分けてくれているので、私のように雑に書いてもすぐにパッとわかるのがいいです。工夫を楽しむ方もいるとは思いますが、私にはパッと書いてパッとわかる方が向いていますね」

 

その年の気持ちを表紙に込めて

ーー他には気に入っていただいているところはありますか?

「毎年表紙の色が変わるので、選べるのも嬉しいですね。赤はヤル気だったり、白は未来が決まっていない感じだったりとか、その年の気持ちで選んでいます。色を選ぶことでヤル気がでたり自分の気持ちを込めたりとか出来るのがいいなと思います」

ーー表紙もかわいくカスタマイズされていますね。

カスタマイズをするのもまた楽しくて。シールとかデコパージュとか。キーホルダーやお守りを付けている時なんかもありました」

ーー持つのが楽しくなりますよね。

「カスタマイズにはその時の気分が出ていますね」

ーー共に歩んでいただいている感じがダイアリーからも見て取れて嬉しいです。

「来年からロゴのマークが変わるんですね、私は今のロゴが好きでした」

ーーそうなんです。クリエイターズダイアリーはどういう意味を持った商品なのかというのを今一度チームで話し合っている中で、ただスケジュールを埋めるのではなく、自ら設計し、自分自身を管理するものであってほしい、そんな製品化した時に込めた思いを改めて伝えていきたいということから「クリエイターズダイアリー」という商品名のロゴに変更しました。

「常にマイナーチェンジしていて、現状を良しとしない姿勢が私はいいなと思っています。昔は、毎年中面の書体を変えていましたよね」

ーー気づいてくださってありがとうございます! 昔は毎年書体や、色を少しずつ変えるのがお決まりだったんですが、最近はリピーターの方から毎年変更すると使いづらいというお声をいただいて、今の書体で定着してきています。

「毎年マイナーチェンジをしているのはステキだと思います」

ーーありがとうございます。これからもお客様にとって使いやすいものとなるマイナーチェンジはしていきたいと思っています。

 

インスピレーションは、子供との時間と貪欲帳から

ーーよしいさんの創作のアイデアやインスピレーションはどこからきているんですか?

「古い印刷物とかがやはり好きで、そういう資料もありますし、ここに引っ越してきてからは、散歩中の自然のなかでアイデアが浮かぶこともあります」

ーーほんとに自然が豊かなところですよね。じゃあ、お子さんと公園などで遊んでいる時間もアイデア探しになりますね。

「そうですね。キノコを見つけたり、どんぐりを拾ったり」

ーー仕事のためのアイデアの時間はやることに含まれているんですか?

「はい、含んでいます。私は絵を描く時にまず絵を描くのに必要な資料を集めてから描くんですが、その時に画像検索をして出て来た変なものなんかもインスピレーションになっています。
一時期はずっとTumblrをみて、欲しいものや好きな画像を集めてみたいなことを毎日していましたね。だから、イラストは貪欲を集めてそのエッセンスという感じです(笑)」

ーーほんとに自然が豊かなところですよね。じゃあ、お子さんと公園などで遊んでいる時間もアイデア探しになりますね。

「そうですね。キノコを見つけたり、どんぐりを拾ったり」

ーー仕事のためのアイデアの時間はやることに含まれているんですか?

「はい、含んでいます。私は絵を描く時にまず絵を描くのに必要な資料を集めてから描くんですが、その時に画像検索をして出て来た変なものなんかもインスピレーションになっています。
一時期はずっとTumblrをみて、欲しいものや好きな画像を集めてみたいなことを毎日していましたね。だから、イラストは貪欲を集めてそのエッセンスという感じです(笑)」

ーー貪欲帳という名前がいいですね(笑)

「欲の塊のような1冊で、書いた物が全て手に入るものではなく、手に入るのは全体の1割にも満たないかもしれません。これを鞄に入れて買い物に行くと、ちょっと欲しいなと思ったものがあっても、これよりももっと欲しいものがまだまだあるからこれはまだ買わなくていいみたいな自分を抑える効果があります(笑)」

ーーなるほど。自分の欲を吐き出すためのノートですね。

「意気込みなんかも書いていたりして。「焦ってるときは買わない」って書いてます(笑)」

ーー私も貪欲帳書いてみたくなりました。

「いいですよ、書くとモヤモヤ解消になって。ぜひおすすめです。」

 

Interview & Text :Eriko Fujitani

 

よしいちひろ プロフィール

1979年兵庫県生まれ。イラストレーター。ガーリーでロマンティックなモチーフを 独自の抜け感で描く。エディトリアルからプロダクトまで幅広いジャンルで作品を提供。オフィシャルサイト / instagram