家紋のバリエーションの豊富さは世界に類がなく、さまざまな花鳥風月を美しいデザインに昇華させた、日本の誇るべき文化的資産のひとつと言えます。現存する約2万点の家紋の中から、D-BROSがグラフィクデザイン的な観点から350点をセレクトし、手書きで描き起こした本を作りました。そして、その中からさらに、「丸に利の字」を風呂敷に。
風呂敷の素材は「東洋一のシルク」といわれた福島産川俣シルクを使用した絹100%で、シルクながらとても丈夫です。家紋の染めは山形県の手捺染で仕上げました。普段使いもできるようにウォッシャブル加工を施しています。
(製作したデザイナーのコメント抜粋)
日本には約2万個の家紋があることを知りました。また同時に、保存状態が悪いもの、継承者がいないものなど失われていってしまいそうな家紋がたくさんあることも知りました。
そこで日本独自の文化である家紋を後世に残していくため、家紋の美しさを多くの人に伝えていくため、デザイン会社としてこのプロジェクトを立ち上げました。
図録に描かれている家紋も、元々はボロボロになっていたものもたくさんありましたが、手書きで書き直すことで復元しました。