世界を旅するカレンダー「World Travel Calendar」
デザイナー:田中竜介(NAUTILUS→GO Co.,Ltd、instagram:@ry_toikka)
2020年版も大人気だったこちらのシリーズ。手描きの優しいタッチで、細かいところまで繊細に表現されたイラストは、国ごとの特徴や空気感までしっかり描かれています。
今回はこのカレンダーのイラストをピックアップして詳しくご紹介いたします。
旅の出発はロシアから。世界遺産でもある「赤の広場」の風景をモチーフに、きれいなグレーの毛並みの猫が描かれた一月。
玉ねぎ型の屋根が特徴的な聖ワシリイ大聖堂や、奥にはクレムリンの塔の鐘時計や、天辺にある赤い星まで装飾が細かく描かれ、空の色からは冬のロシアの低い気温が想像できます。
寒空の世界遺産の美しい景色と、暖かそうな毛布の上で寝転ぶ猫が対照的で、一歩外に出れば吐いた息が白くなりそうな、そんな一月の空気感も感じられるイラストです。
▼ロシア-赤の広場
6月の景色は、街中をトラムが走るポルトガルの風景。
レトロなトラムは、リスボン(ポルトガルの都市)のレトロでカラフルな街並みのなか、急な坂道を走ります。6月のポルトガルはカラッと晴れた日差しの強い日が多く、爽やかな海風が気持ち良い季節。
カレンダーのイラストも、6月の明るい日差しの中、トラムがこちらに向かってゆっくりと進んでくる、そんな旅のワンシーンが描かれています。いまにもトラムが路面を走る音と、陽気なポルトガルの人々の話し声が聞こえてきそうな風景です。
▼ポルトガル-リスボン
7月はイタリア南部の海岸線に位置する「アマルフィ海岸」。
断崖絶壁にひしめくように家が建ち並び、エメラルドブルーの海が印象的なアマルフィ海岸。7月のアマルフィは夏真っ盛りで、鮮やかな花があちこちで咲き、レモンの木々の緑が眩しい季節です。とれたての新鮮なシーフードが使われたイタリア料理は絶品間違いなし!
7月のカレンダーからは、そんなレモンの爽やかな香りと、眩しい夏の日差しが感じられる明るいページになっています。雲一つない青空と、穏やかな海、賑やかそうな街の雰囲気が伝わるイラストは、晴れやかな気分にさせてくれます。
▼イタリア-アマルフィ
9月はニュージーランドの景色。
一年を通して涼しい気候で自然豊かなニュージーランドは、絶滅危惧種の生き物が多く生存し、人口よりも羊の数が多いことでも有名です。どこまでも続く草原で伸び伸びと暮らす動物たちや、南半球ならではの不思議な星座など、広い空と壮大な大地は心を穏やかな気持ちにさせてくれます。
カレンダーのイラストも、羊と犬がのんびりと過ごしている広大な草原が描かれています。羊の白い毛の色は、ピンクやブルーなどが使われ、動物の自然な白い色の表現が複雑に表現されています。
▼ニュージーランド
毎月カレンダーをめくるたびに旅が進み、ここはどんな場所だろう?どんな暮らしをしているのかな?と調べてみると、世界中を旅したような新しい知識や発見が生まれます。
1ヶ月経つたびにその国の料理や文化などを普段の生活に取り入れれば、お家での時間も充実した特別な時間になるはず。さらに気に入ったイラストは1ヶ月で捨てずに、切り抜いてお部屋に飾るとより長くお楽しみいただけます。
▼11月の切り抜き
▼8月の切り抜き
そのほか、はがきとして手紙に使ったり、本のしおりにしたり、ブックカバーにしたり・・・。アイディア次第でとことん楽しむことができそうです。
World Travel Calendarはオンラインストアで絶賛発売中です。ぜひご覧ください。